2007年02月20日

舞台照明の魅力 6(1)


世志男

「銀の箱」より、クライマックスシーン。実の弟の様に可愛がっていた文太の体内に、小型原爆を埋め込み、原爆人間とする狂気の人体実験に取り掛かる所長。

横たわる文太の腹部に強いピンスポットライトが真上から当たっており、所長の顔や手、体が照り返しで明るくなっています。手前から赤フィルタ入りのフットライト、トップからはブルーの逆光が押さえで入っています。
posted by bonso at 22:13 | 舞台照明の魅力

舞台照明の魅力 6(2)


世志男

異様なデザインの、人体用原爆が、ピンスポットライトに照らされ怪しく輝いています。強いピンスポットライトはこの効果の為でした。

レッドのフットライトが消され、トップからのブルーの逆光が、ピンスポットの照り返し以外の部分をうっすらと描写しています。メインの光(この場合はピンスポット)も勿論ですが、補助光はとても重要です(写真表現では特にそうです)。
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舞台照明の魅力 6(3)


世志男

強烈なレッドのフットライトと共に、核爆発の爆音が轟き、舞台は暗転。この後、廃墟のラストシーンとなりました。

ここではメインはレッドのフットライト。ピンスポットはアクセント光の役割りとなっています。
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舞台照明の魅力 5(1)


世志男、本城敬大

カラーフィルタを使った、大胆でショッキングな演出も、舞台照明ならではの見所です。写真は「銀の箱」より。すごい迫力。まるで怪獣対決です(笑)。
posted by bonso at 01:10 | 舞台照明の魅力

舞台照明の魅力 5(2)


銀の箱

舞台演出のカタルシスに合わせ、歪みを効かせたギターの轟音が響く中、右からのアッパーライトでレッド、左からグリーン、トップの逆光でブルーが入っています。固い光線による、壁に映る影がイカシてます。
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2007年02月19日

舞台照明の魅力 4(1)


天野真一物語

「天野真一物語」より。これは舞台照明ではなく、写真照明です。特攻で散っていった親友の天野真一を想い、冬木隼人が歌う劇中歌の「机の上の2人並んだ写真・・」というフレーズに合わせて、小道具用に撮影させて貰いました。

戦闘機の格納庫の入り口近くで、若き特攻隊員たちが初めて写った写真、…をイメージして光を決定。ライトはアンブレラ・バウンスを1灯。光がソフトになり過ぎないよう、アンブレラを完全に開かずに、半分閉じています。2人の顔の影、また、人物を背景から浮き立たせる為、天野真一の後ろの、冬木隼人の影の位置、背景の壁の反射の位置に気を配り、壁から30センチ程の位置に立ってもらいました。
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舞台照明の魅力 4(2)


冬木

劇中ではこのように使用されました。
posted by bonso at 20:40 | 舞台照明の魅力

舞台照明の魅力 3(1)


天野真一物語

「天野真一物語」より。手作りのお芝居だった為、照明プランをお手伝いさせて頂きました。一度やってみたかったので、楽しかったです(笑)。

場面は、特攻に発つ天野真一のラストシーン。左手前からまず1灯、役者さんの影の形が最も格好よく見える位置に立ってもらい、もう1灯、左奥からやや強めの逆光を入れ、また他のライトをすべて消すことで印象を強めました。
posted by bonso at 20:36 | 舞台照明の魅力

舞台照明の魅力 3(2)


冬木

この時の舞台では、本編終了後に冬木隼人役のハヤブサのミニ・ライブがありました。舞台照明とはムードを変えて、思いっきり歌い手が格好良く見えるようにライトを組みました。

メインは右奥からまず1灯、この位置からの写真だとライン・ライトになっています。そして手前から、メインよりかなり弱めに押さえの1灯でシャドウを起こします。仕上げに歌い手の背中側からもう1灯入れて立体感を出しています。歌い手の正面から見ているお客さんには、このライトがライン・ライトになります。

後ろのギタリストにも控えめな1灯を入れて完成です。
posted by bonso at 20:30 | 舞台照明の魅力

舞台照明の魅力 2(1)


銀の箱

「銀の箱」より、梅宮刑事の妻・けい子が怪しげな科学者に徐々に洗脳されていくシーン。

ブルーのフィルタをつけたトップライトがやや逆光の位置から人物を包み、背景にスポット的なグラデーションを作り、人物にはヘア・ライトを与えています。

人物のメイン光は、トップの位置から固めのタングステンによるスポット光。顔の陰影を濃くするとともに、目に光を当てないことで、意思を失っていく不安感が表現されています。
posted by bonso at 20:26 | 舞台照明の魅力

舞台照明の魅力 2(2)


市川はるひ

(1)の場面を俯瞰で見た図です。
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舞台照明の魅力 1


将門

写真は「平将門傀儡徒夢」より。このカット、男性ポートレート・ライティングの基本のひとつと丁度一致していて(やや大胆め)、ちょっとスタジオ・ポートレート撮影時のオフ・ショット的な雰囲気になりました(笑)。

左奥よりの半逆行をメインに、右手前から起こしのライトが入っています。スタジオで再現するなら、メインはストロボ直当て等による固めの光、右手前はバンクやアンブレラの面光源でやや柔らかめの光にします。また左手前にレフ版を置いたり、右手前のライトを使わずレフ版にしたり、見せたいイメージにより使い分けます。

今回のお芝居で使用されたライトの総数は約70灯だそうで。勿論全てのシーンで70灯が使われるわけではありませんが、写真撮影だと余程特殊な撮影でない限り、使用するライトは1〜5灯程ですので、70灯と聞いただけでもワクワクします(笑)。
posted by bonso at 20:15 | 舞台照明の魅力

舞台照明の魅力


お芝居撮影では、舞台照明の面白さに触れられるのも、カメラマンとして大きな楽しみです。通常のスタジオ写真撮影等ではあまりお目にかかれない、ダイナミックで動的な舞台照明の演出に、いつも心魅かれ、また写真照明の際の参考にさせてもらってます。

このカテゴリ「舞台照明の魅力」では、カメラマンから見た舞台照明の魅力・面白さについて考えてみたいと思います。
posted by bonso at 20:03 | 舞台照明の魅力